2015年 09月 19日
ご無沙汰しております。暑い夏も終わり、もはや秋の気配も漂っている今日この頃… そんな中、やっと部品が揃ってきました。 まずはカム。 この際ですので、InletもExhaustも交換します。 次にコンロッドとビッグエンドベアリング。 右下のコンロッドはModel30のオリジナルのコンロッドですが、ソレと比べると随分モダンな形状です。 調べたところ、350はコンロッドの長さが2種類あり、40Mは500と同じ長さのようです。 そして待ちに待ったピストン。右のオリジナルのヘポライトと比べますと、まるで別モノです。 …まぁ別モノなのは当たり前なのですが、シミジミと比較しますとその差に驚きます。 今回は+40で作ってもらいましたが、今後はSTDでも製作可能とのことなので、この点は将来的に安心と言えば安心です。依頼するつもりはありませんが… 昨今の円安も追い打ちをかけて、サイフに大打撃ですが、ココを乗り越えないとどうしようもありません。 …更にこれから修理代という試練が待っています… それでも、この新しい組み合わせで、どんなエンジン特性になるのか楽しみです。 #
by the_norton
| 2015-09-19 04:50
| Repair work
2015年 03月 24日
3月も下旬、今度の日曜日は筑波でLOC 第一戦です。参戦はしませんが見学に行く予定です。 40Mのカムボックスをバラします。 インター系ではクランクとカムベアリングのリテーナーがビス留めの上、そのビスをハンダで固定するようになっています。推測ですがコレは当時は優秀なネジロック剤が無かった為だと思います。 この車両もキチンとハンダ付けされていましたので、炙ってハンダを溶かしてからビスを外します。 このベアリング、リテーナー、ビスは交換します。 走る度にヒドいオイル漏れなので、てっきりカムシャフトトンネルは砕けて無くなっているだろうと思ってましたが、意外にも残っています。 残っていましたが、少し楕円に変形していたので、炙って修正します。写真は修正後です。 カムボックスカバーを見ますと何か妙な印象を受けましたので、念の為、放置中のフェザーベッドインターのカバーを外して確認します。 下が40M、上がフェザーベッドインターですが、イロイロと形状が違います。40Mのカムボックスにあてがっても嵌らないですし、ビス位置も違います。互換性は全くナシ。うーん… 調べますと、この40Mは初期型のカムボックスのようですが、何年までが初期型なのかは不明です。ワケがわかりません。 丸いトコロに入るベアリングは交換します。 更にロッカーアーム。 ベアリング面がロッカーアームとツライチであり、両サイドに平ワッシャー+コルクワッシャーで取り付けられます。 このツライチであることも初期型の特徴の1つであり、オイルが漏れやすい原因の1つらしいです。コレが原因か? とりあえず、平ワッシャーとコルクワッシャーは交換します。更に各ロッカーの上下に付くラバーパッドも交換します。 タペットも摩耗していますので、コレも交換です。カム側は大丈夫でした。 次にカムシャフト。左が40M、右はナゼか持っていたモノ。どちらも中空のマンクス系の部品ですが、よく見ますとフィード部の形状が異なります。 インターのカムシャフトは大きなチカラでこのナットを締めるため、四角い端部が傷んでいるのが殆どです。これも大分傷んでいますので、交換します。 ベベルギアを留めるピンも交換。シムもイロイロ用意します。 オイルフィードプランジャーも交換です。 最後にカム。350なのでInletは6466、Exhaustは6389です。 何とExhaustカムの一部が欠けていました。コレも交換です。カム同士を留めるSecuring Rollerとカムシャフトと留める半月キーも当然交換です。 こうやって列記しますと部品の交換だらけですが、一部を除いてどれも消耗品であり、開けたならば交換すべき部品です。 想像ですが、MANXでは更に交換部品が増え、また調整箇所も増えると思います。一方で好敵手であったG50や7Rの分解も何度か見ていますが、驚く程シンプルに出来ていますし、メンテナンス性も非常に優れています。 逆に現在のレプリカ品はほぼメンテナンスフリーです。海外のトップクラスでは戦闘力が落ちたら使い捨てです。シーズン後に良い成績を挙げた車両が売りに出るのはそのためです。フェラーリのF1もシーズン後に売りに出されるそうですが、このあたりの考え方は現行と全く同じです。 …ソレはともかくとして、やはり交換部品が多いのはアタマのイタいモンダイです。 #
by the_norton
| 2015-03-24 01:45
| Repair work
2015年 03月 14日
もう3月も半ば、もう少ししたらオートバイで走るのもキモチの良い気候になります。 そんなコトとは無関係に、細々と40Mの修理を進めています。 まぁ修理とはいってもまだまだ部品調達の段階ですが… とりあえず上死点でマーキングします。 今回の修理でどうしても必要なパーツはピストン。溶けてしまったので当り前ですが… 意外なコトに、この年代の350用のピストンは非常に入手困難な部品です。絶望的といっても大袈裟ではありません。 随分前ですが、Trinity Schoolで戦前のModel50を修理した時もピストンが入手できず、冨成校長がブログ上で情報提供を呼びかけていました。 この時、ナゼかピストンを持っていたので提供したのですが、まさか自分がこんなコトになるとは…40Mを入手する前でしたし…トホホ その後、40M入手の後、スペアとしていくつかのピストンを入手したのですが、今回溶けてしまったピストンと比較しますと、加工すれば使えるかな…というレベル。 OHVでしたら加工して使用しますが、面倒なOHCに使用するのはちょっと不安です。 また戦後のBSA350Goldstarのピストンが流用できるという説もあったので調べてみますと、寸法的には使えそうですが、ピン径が違ったりするのでやはり不安です。入手は容易ですが。 そんな状況の中、手持ちのピストンを加工して使うのは最終手段として、ダメモトでアチコチに打診したところ、奇跡的に+040のピストンを入手できました。 入手できたのは、単に運が良かっただけで、改めて入手の困難さが痛感させられました。以前入手したのは90年代後半でしたが、その時よりも状況は大幅に悪化しています。 そこで、今回はこのピストンを元に、オーダーでピストンを作るコトにしました。 実際に出来るのはまだまだ先ですし、金銭的にも負担になりますが、現状を考えますと有効な投資だと判断しました。 ピストンが出来るまでの間に、カムボックス内をチェックします。 #
by the_norton
| 2015-03-14 23:33
| Repair work
2015年 01月 03日
いつの間にか2015年です。 ガレージの気温は2~3℃。暖房装置なし。寒くてヤル気が出ないのですが、40Mをバラします。 まずは、タンクを外します。 この大きいフィンのヘッド、10インチスクエアなどと呼ばれる場合もありますが、上から見ますとずいぶんイビツなカタチをしています。 キャブ、エキパイを外して、カムボックスも外します。 これでヘッドを外せます。 ヘッドのフィンに1ヶ所クラックを発見しました。うーん… ヘッドを外してビックリ! インテーク側のリセス部が溶けて無くなっています。いわゆる「棚落ち」という症状。 この時点でクランクケースまで割るコトが決定です。ガーン。 ガスが薄かったのか?点火時期が早すぎたのか? 全く同じセッティングで11月に菅生で乗った時は絶好調だったのに… 更にシリンダーフィンにもクラック発見。嗚呼… 最後にピストンを外すとスモールエンドブッシュがポロリ!いつからこんなだったのか? …もはや言葉も出ませんが、さいわいヘッド側の燃焼室には損傷はなさそうです。まぁ最低限バルブやガイドは交換しますが。 …正月明けには復活に向けてイロイロ動かなくては… #
by the_norton
| 2015-01-03 02:55
| Repair work
2014年 12月 25日
世間はクリスマスのようですが、まぁソレはどーでもよいことです。 無慈悲なコトにCS-1にもトラブルが… 発生したのは、やはり11/30の袖ヶ浦。 パレードクラスを走行中、メーターが動きません。 「メーター内部の故障だとヤバいな…」と思いつつ、ケーブルを外してみますと、ケーブルが切れていました。 切れたのは残念ですが、メーター本体の故障ではないので、ひとまずホッとします。 このメーター、今まで数十件のメーター修理業者、時計修理業者を廻りましたが、全て断られた過去があります。国内での修理は不可能な様です。 同様に古いクルマやオートバイに付いているSMITHSやJAEGERの手巻きの時計(いわゆる 8Days Clock)も断られました。 メーター修理業者は「時計修理のノウハウが無い」と言い、時計修理業者は「メーターケースをバラすノウハウが無い」とのコトです。まぁどちらもメンドクサイし、関わりたくないのが本音でしょう。 ともかく、今回のトラブルでしたら、両端の金具を外して、新しいワイヤーに付け替えれば大丈夫です。 角が丸くなって使えなくなったクロノ用のスピードメーターケーブルがあるので、ソレを流用しますか… #
by the_norton
| 2014-12-25 00:49
| Repair work
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ですが、それもレーサーやツインのこと。地味な単気筒のロードモデル達は至ってマイナーな存在です。 それでも日本で、確実に数を増やしてきています。そんなバイクから離れられなくなった人達の情報交換の場としてブログを開設しました。 登録したメンバーがそれぞれ書き込んでいく形で運営していきます。 参加していただける方は、このすぐ下のカテゴリ欄内Acknowledgementsをクリックしてください。 カテゴリ
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