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THE NORTON SINGLES gathering

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2011年 05月 02日

プッシュロッド調整

 今日は天気も悪かったので、M30には乗らず。

 風が強く、ホコリがヒドいので、こんな日に乗るのはバイクに良くありません。
特にボクのM30は油まみれなので、ホコリの付着量もハンパじゃないですし。こんな日は乗らないに限ります。

 ちょっと気になるトラブルがあったので整備します。

 その症状は、帰宅してしばらくしてからキックをしてみると、クラッチが滑ること。
気にしつつ、次の日に乗る時にはしっかりグリップしているのです。

 詳しいヒトに相談したトコロ、クラッチのプッシュロッドのアソビが詰まっているのではないか?とのアドバイス。

 言われてみれば、説得力のある指摘です。

 乗っている内にクラッチ板の馴染みや磨耗でクラッチ全体の高さが減ればプッシュロッドのアソビは減ります。
 
 乗っている最中はクラッチも熱を持っていて、全体的に膨張しているのか、特に滑りは感じません。
 走行後の熱が冷める時間差でプッシュロッドを押してクラッチが滑る時間帯があるのかもしれません。

 ケーブルのアソビの調整で直る場合もありますが、アームの位置によっては解決できない場合もあります。
 
 プッシュロッド調整_a0078796_23454226.jpg
さっそく調整します。グリスも乳化せず、赤いままです。

プッシュロッド調整_a0078796_23483961.jpgプッシュロッド調整_a0078796_23493824.jpg ドールズヘッドはこの辺りはムキ出しなのでカンタンなのですが、ボクのはアップライトなのでフタを開けて調整します。
 まぁ中身は同一で、ココのカバーの有無くらいしか差は無いですが。


プッシュロッド調整_a0078796_23462466.jpg ウォームギアをネジ込む要領でプッシュロッドを押して、クラッチをリフトさせます。
ちなみに写真左がドールズヘッド/アップライト用、右がレイダウン用です。
 
 このウォームギアのおかげで過重が分散されて軽いクラッチになっているのですが、過重が掛かる位置も限られているので、最終的にはこのブッシュが減り、ガタが出て、リフト量が減り、切れないクラッチになったり、途中で引っかかって戻りが悪くなり、結果としてプッシュロッドを押したりするコトになります。

 ボクのもほんの少しガタが出てきています。次回交換かな…

 調整後、キックをしてみますと、明らかにグリップが増していました。少し押していたようです。

 この状態で、グリップが確保できるギリギリまで、スプリングを緩めます。
 これはクラッチを軽くするためではなく、機能を確保した上で、極力テンションを抑え、このブッシュやプッシュロッドに掛かる荷重を少なくするためです。
 
 実際は乗ってみないとわかりませんが、この方法ですと調整は締め込む方だけなので、調整もラクです。

 調整したらずいぶん軽いクラッチになりました。次回乗ってみて、様子をみたいと思います。

 Norton M30とBSA M24。ブルックランズカン2態です。
プッシュロッド調整_a0078796_23581651.jpg
 考えてみますと、CS-1の直管以外、Veloのフィッシュテールも含めて全部このテのマフラー。
 実は40Mの前オーナーからも街乗り用!としてブルックランズカンを頂戴しました。
 そして以前持っていた1930年のM18もブルックランズカンでした。

 しかも全て色はシルバー。

 …偶然とはいえ、キモチ悪いです。

by the_norton | 2011-05-02 00:53 | Repair work


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