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THE NORTON SINGLES gathering

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2012年 05月 29日

CS-1 ひとまず完成!

CS-1の修理が佳境に入ってきましたが、その前にリアタイヤを交換します。

CS-1 ひとまず完成!_a0078796_010136.jpg そうは言ってもフトコロがキビしいので、M30のリアタイヤを移植して、M30には新品のAVON GPを装着するというドミノ移植です。
 新品と比較しますとやはり減ってはいますが、まだ大丈夫でしょう。

 
CS-1 ひとまず完成!_a0078796_0152861.jpg オイルラインもホースを交換します。
 ホースは所謂ヘリンボーンタイプです。このホースは20年程前にBOB HILL MOTORCYCLESから購入したものです。
 良い店であり、ココでしか入手できない部品もあったのですが残念ながら閉店してしまいました。

 現在もココで売っていた部品を探しているのですが、残念ながら未だ見つかっていません。

 このマグカップは何か買った時にオマケで付いてきたモノです。

 
CS-1 ひとまず完成!_a0078796_0195443.jpg 更にタイミングチェーンも交換します。
 チェーンサイズは3/8×5/32の61リンク。既製品は無いので組み合せて作りますが、自転車のチェーンよりもチャチです。

 チェーンが出来たら点火時期の調整。今回はフル進角でBTDC45°に設定します。

 
コレでようやく一次側が完成。

CS-1 ひとまず完成!_a0078796_0281746.jpg CS-1というとアルミ鋳物のチェーンケースが特徴ですが、残念ながらこの車両は欠品しており、アルミの帯板を加工したチェーンカバーが付いています。
 
 プライマリー、マグネトー、バルブ駆動が丸見えであり、エンジンが掛かっているとなかなか賑やかです。


 ココで一旦タンクを外して、ブリーザーを新規に付けます。
 以前に少し触れましたが、古いノートンではタイミング側にブリーザーが無く、タイミングカバーから漏れ出す場合があります。このCS-1もバーチカルシャフトの根元からブクブクと噴き出しますし、以前乗っていた1930年のM18もそうでした。

 このコトを受けてなのか、インター系ではブリーザーが2個になりますし、BSAのM24も後期型ではブリーザーが追加されています。ベロセットもスラクストンで追加されていますね。

CS-1 ひとまず完成!_a0078796_0513879.jpg 今回はカムボックスのビス穴を利用してブリーザー効果を狙います。
ココは1/4BSWなので、全ネジに穴を開けて、ホースを繋ぎます。ウマくいくと良いのですが。


CS-1 ひとまず完成!_a0078796_0525731.jpg 最後にオイルラインを付け、仕上げにToolboxを付けます。

 元々この年代は中途半端なカタチなのですが、ちょっと古典的な雰囲気になったような気がします。
 まぁ逆に古典的な部分とモダンな部分が混在しているのがこの年代の魅力の一つなのかもしれませんが…

 詰めの部分が残っていますが、コレでひとまずカタチになりました。

 
 ハナシは変わりますが、先日、BBの鈴木社長から「オマエ、今度のLOCは出るんだろ?タイヤ替えたのなら当然出るよな? あー、ついでにCS-1も持って来いよ。」とのコト。  …マズい

 ひとまずCS-1はこれくらいにして、M30の整備をしなくては…

by the_norton | 2012-05-29 01:31 | Repair work


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